その7
- 2007/12/09(日) 08:52:14
11時頃にメールチェックすると忠則からのメールが届いている。忠則は朝からKissをせがみ、胸を触らせてくれないか。といった内容のメールを送信してくる。 雅子には、この時間が一人っ切りになれる唯一の時間である。熱いメールをドキドキしながら読み、返事を書く。彼女はメールの中で鼻を鳴らしてやんわりと拒む。忠則は柔らかく拒絶する女の態度にさらに想像力をかきたてられ、夜のメールはさらにヒートアップした。
<件名:おまえが好きだ>
「おまえが今、俺のそばにいるのならすぐにでもおまえを押し倒し、強引におまえの口ビルを奪ってしまうだろう。そして。俺の手は、スカートをたくし上げ……。
ああ。なんでおまえは関東なんだ。翼があればおまえの元に飛んで行きたい。ネットの中でおまえを抱きたい。この夢をかなえてほしい」 愛しの雅子へ〜忠則
雅子は、このメールを家族がいる自宅の居間で受信した。テレビを見ている夫を横目で見ながら熱いメールに目を凝らす。男からのメールを読んでいると背後に夫の視線を感じるような気がする。旦那から心の中を見透かされているのではないかと不安になる。が。この緊張感がいっそう雅子の心を高ぶらせる。
忠則は寝る前にメールチェックしたがテレホタイムで混雑してつながらない。しかたなく蒲団に入った。だが眠りが浅く、夜中に目覚めた。こっそり起きてPCを立ち上げメールチェックした。待ちわびた雅子からの返信が届いていた。
<件名:お休みなさい>
「忠則さん。お休みメールが遅れてごめんなさい。熱いメール。嬉しかったわ。雅子から軽くお休みのKissをチュッ。 大好きな忠則さんへ〜雅子」
忠則は、雅子からのお休みメールを読んでようやく眠りに就くことができた。雅子が1人で事務所にいると、尋ねて来る営業マンに食事を誘われることも多い。翌日、次のようなメールが忠則の元に届いた。
<件名:告白するわ>
「濃厚なメールには少し戸惑ったわ。だけど嬉しかったことも事実よ。私を女として見てくれてありがとう。でも、ネットラブって経験がないから忠則さんの熱いメールにどんな返事をかけばいいか悩んでいるの。雅子はイケてる主婦というより、ちょっと危険な主婦かな。忠則さん、聞いてくれる。少し長くなるけど。その前にお酒が飲めるなら、一杯飲んでほしいの。日本酒かな。それともワイン。私はなんでもOK。(ほとんど飲む機会なし)
私は、真面目な主婦でした。去年の夏の日までは。会社でひとり事務をしているところに、見知らぬ営業マンが来社。世間話をしていると、ちょうどお昼になり、食事に誘われたの。会社に出入りしている営業マンに誘われることはよくあるのよ。でも、一度だって応じたことはなかったわ。この時は、魔が差したとでもいうしかないわ。すんなり食事に行けたもの。それからふたりは恋に落ち、長く辛い日が続いているの。
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